前回は刀と柄が目釘1本で固定されているお話をしました。
今回は目釘そのものについてです。

目釘は竹でできています。
竹といってもいろいろありますが、冬至の真竹を数年乾燥させたものを削って1本1本作ります。
なぜ冬至かと言いますと、この時期が一番乾燥しているからです。
もし同じ真竹でも梅雨の時期のものを乾燥させたものであれば、折れてしまって刀が飛んでしまうのです。

おそらく先人たちがいろいろと試行錯誤しながら、冬至の真竹に行き着いたのでしょう。
これが文化・伝統なんでしょうね。

目釘の話しは次回に続きます。

翠峯