茶道

年末のご挨拶

2018年の営業が終了し、今年も残すところあと3日と少し。

皆様、この一年はどんな年でしたでしょうか?
あっという間に過ぎ去る日々の中にも、
様々な気づきや喜びや学びがあったことと思います。

HiSUiに関わってくださった皆様の
喜びや学びの中に、HiSUiでの体験が
何かの形でお役に立てていれば幸いです。

まだまだ至らない点があるかと思いますが、
今後も会員の皆様やご利用頂く皆様が
日本文化を楽しみながら学んでいただけるよう
スタッフ・講師一同、尽力して参る所存でございます。

年始は1月4日より通常通り営業再開となります。
来年も引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。

良いお年をお迎えくださいませ!

hinode


茶道英会話!

この度、新たな会員様向けイベントの
開催が決定致しました。

その名も「茶道英会話」!
お茶室にて、海外からのお客様をお迎えして
茶室や茶道について英語で説明するシーンを
想定した、英会話レッスンです!

姉妹スクールであるワンナップ英会話より
ネイティブ講師を迎え、
初級者向けのレッスンを行います。

訪日外国人向けの体験を行っている
ヒスイの茶道講師も同席致しますので、
実践的な英会話が学べます!^^

限定10名様の募集となりますので、
ご興味をお持ちの方はお早目にスクールに
お問い合わせくださいませ。

今回はヒスイの会員様限定とさせて頂いておりますが、
今後様々なイベントや講座を一般の方向けにも
開催してまいりたいと思います!

「日本文化を世界に発信していく!」
これはヒスイの理念のひとつです。

せっかくお稽古を積まれている皆様にも、
日本人として胸を張って
海外の方へ文化を語って頂けるように
なることを願っております。

茶道経験がない方や、英会話に自信がない方にも
楽しんで頂けるようにしていく予定ですので、
是非お気軽にご参加くださいませ!

日時:2018年11月23日(金・祝)11:00より
場所:HiSUi TOKYO茶室「翠庵」
参加費:6,500(税込)
持ち物:白い靴下または足袋、お持ちの方は茶道具一式


私の茶道「茶席で香を聞くpart 2」を開催致しました!

本年より始まった、茶道部安島先生による私の茶道。

前回に引き続き、「茶席で香を聞く」をテーマに行われました。
今回は、香炉の灰を整え、香を焚き、茶席で香を聞く体験をしていただきました。

図1

皆様それぞれ香炉の灰を整え、灰形をつくるところから始まりました。

まず、香炉の灰に、火箸を使い、よく火を起こした香炭団(こうたどん)を仕込みます。
香炭団とは、香炉に用いる燃料のことです。

図2

その後、火箸で灰を中央に掻き上げ、灰押さえで灰を平らにし、
羽箒(はぼうき)で香炉の際をきれいに致します。
重香合の中から香包みを出し、銀葉挟(ぎんようばさみ)で銀葉を置きます。

銀葉(ぎんよう)は、香を焚くとき、香に火気が直接当たらないよう
間接的に加熱するための隔火具の役割を果たします。
香包みの中から、香箸を使い、香を銀葉の上にのせます。

そして、いよいよ、香を聞きます。

図3

作法に乗っ取り順々にお楽しみ頂きました。
ご自身で灰から焚かれた香は、ことのほか愛おしく感じたのではないでしょうか。

最後に薄茶を召し上がって頂きました。
本日の主菓子は、「ちもと」の「遠山(とおやま)」。

図4

今回、香炉の灰形を作っていただいたので、
風炉の灰形の一つ「遠山」にちなんで亭主がご用意いたしました。

ピンと張り詰めた空気のなか、熱心に香りを楽しんだあとは
まろやかなお抹茶がより心に染み入ったのではないでしょうか。

ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
次回の公開講座は7月23日(日)「夜祭」がテーマのお席です。
来月もどうぞよろしくお願い申し上げます。


茶道公開講座「 宗旦好み茶飯釜でご飯をいただく」

公開講座、今回のテーマは
「宗旦好み茶飯釜でご飯をいただく」でした。

「茶飯釜」とは、今の釣り釜の季節に
特別の釜でご飯を炊き
その後、そのお釜でお茶を頂く茶事です。

 

1

席中では、一度洗って水切りした米を釜に流しいれ、
炊き上がるのを皆でゆったり歓談したり
時には和歌を詠んだりしながら
半時間ほど待ちます。

「かゆ茶釜 皆んなが気をもむ 火のかげん」とは、
書道の翠房先生が詠んで下さった歌です^^

ぐつぐつとお米が弾く音がしてくると、
少しずつ米の香りも立ってきます。
良き頃合いになると、釜を下し
いよいよ蓋をあけます。

お米は一文字に器に盛り
まずは炊き立てをお召し上がりいただきます。
一粒一粒、真珠のように輝き、
お米の元来の甘みが、際立ちます。

2

その後「春キャベツと豆腐」の汁が出され、
残りの飯は飯器にいれ、
ここで一献、お酒も頂きます。

3

強肴に「鰆の西京漬け」、香の物がだされ
最後に沢庵で器を綺麗にし、懐石は終わります。

内部を清めたお米の香りの残る釜で、
今度は、薄茶を一服頂きます。

本日の釜は佐藤浄清で、
「飯来飢」「渇来茶」と鋳込まれており
「お腹がすいたらご飯を食べにいらして下さい」
「喉が渇いたらお茶を飲みにいらして下さい」
という思いが込められております。
4

薄茶の点前の茶碗は、
筆洗(ふであらい・ひっせん)という
珍しい形の茶碗です。

墨や絵具のついた毛筆を洗うため、
筆をすすいだあと水を切ったり、
穂先を整えるために切り込みが入ったお道具です。

茶筅を入れてからの扱いが変わり、
この点前のアクセントとして楽しめます。

また、主菓子はちもとさんの「草団子」。
詫びた茶飯釜の茶事には、
素朴な甘味が非常に相応します。

5

 

 

ご参加下さいました皆様、ありがとうございました。
次回は、5月28日(日)。
テーマは「万緑の中で翡翠について想う・・」です。

中級会員さんが挑戦されるお茶会です^^

草木が茂って天地に満ち始める季節、
みどりいっぱいのお茶会となりそうです。

皆様のご参加をお待ちしております!
次回もぜひお出掛け下さいませ。


講座「茶席で香を聞く」を開催致しました

2/25(土)公開講座が行われました!
今回のテーマは「茶席で香を聞く」でした。
茶席で香を聞く所作や香道具についての
お話を聞きながら、廻し点てで
お茶を召し上がっていただきました。

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日本では香を焚く習慣は飛鳥時代の仏教伝来と共に始まり、
香を焚くことで身の穢れを取り除き、
仏の功徳を受けられるという思想から盛んに行われました。

平安時代には仏教行事以外でも、貴族は日常的に
自分の着物に香をたきしめ、また香合わせという遊びもありました。
室町時代になると茶道にも取り入れられ、
書院の床の正面に香炉を飾り香を焚くようになりました。

草庵の茶道では炭点前で炉に香をくべるようになり、
18世紀中頃には七事式が創案され、
点前の中で香を焚き、聞く所作が取り入れられるようになりました。
香を聞く所作も、サラッとさりげなく出来るようになると素敵ですよね。

 

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また、茶席につかわれる「香」には2つの季節があります。
炉の時期(11月~4月)は、香木などを粉末にして、
蜂蜜や梅肉などで練り上げ、丸薬上にした(薫物)を仕込みます。
風炉の時期(5月~10月)には、伽羅(きゃら)、沈香(じんこう)
白檀(びゃくだん)、などの香木を使います。

今回は、インドのマイソール地方で産する白檀の最上級品、
老山白檀を皆様に楽しんで頂きました。

 

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今回の講座では丸卓を使って廻し点てを行いました。
重茶碗で二服ずつ、順に点てて頂きました。

主菓子は、たねやの「花衣」、干菓子は「ひなおこし」。
花衣の桃色の鮮やかさに春の訪れを感じます。

 

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ご参加いただきました皆様方、ありがとうございました。

次回の公開講座は、平成29年3月26日(日)、
利休忌を前に、利休を忍ぶお道具で、濃茶を致します。

次回もどうぞよろしくお願い申し上げます。


HISUI TOKYO

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