和装

年末のご挨拶

2018年の営業が終了し、今年も残すところあと3日と少し。

皆様、この一年はどんな年でしたでしょうか?
あっという間に過ぎ去る日々の中にも、
様々な気づきや喜びや学びがあったことと思います。

HiSUiに関わってくださった皆様の
喜びや学びの中に、HiSUiでの体験が
何かの形でお役に立てていれば幸いです。

まだまだ至らない点があるかと思いますが、
今後も会員の皆様やご利用頂く皆様が
日本文化を楽しみながら学んでいただけるよう
スタッフ・講師一同、尽力して参る所存でございます。

年始は1月4日より通常通り営業再開となります。
来年も引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。

良いお年をお迎えくださいませ!

hinode


私の茶道「茶席で香を聞くpart 2」を開催致しました!

本年より始まった、茶道部安島先生による私の茶道。

前回に引き続き、「茶席で香を聞く」をテーマに行われました。
今回は、香炉の灰を整え、香を焚き、茶席で香を聞く体験をしていただきました。

図1

皆様それぞれ香炉の灰を整え、灰形をつくるところから始まりました。

まず、香炉の灰に、火箸を使い、よく火を起こした香炭団(こうたどん)を仕込みます。
香炭団とは、香炉に用いる燃料のことです。

図2

その後、火箸で灰を中央に掻き上げ、灰押さえで灰を平らにし、
羽箒(はぼうき)で香炉の際をきれいに致します。
重香合の中から香包みを出し、銀葉挟(ぎんようばさみ)で銀葉を置きます。

銀葉(ぎんよう)は、香を焚くとき、香に火気が直接当たらないよう
間接的に加熱するための隔火具の役割を果たします。
香包みの中から、香箸を使い、香を銀葉の上にのせます。

そして、いよいよ、香を聞きます。

図3

作法に乗っ取り順々にお楽しみ頂きました。
ご自身で灰から焚かれた香は、ことのほか愛おしく感じたのではないでしょうか。

最後に薄茶を召し上がって頂きました。
本日の主菓子は、「ちもと」の「遠山(とおやま)」。

図4

今回、香炉の灰形を作っていただいたので、
風炉の灰形の一つ「遠山」にちなんで亭主がご用意いたしました。

ピンと張り詰めた空気のなか、熱心に香りを楽しんだあとは
まろやかなお抹茶がより心に染み入ったのではないでしょうか。

ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
次回の公開講座は7月23日(日)「夜祭」がテーマのお席です。
来月もどうぞよろしくお願い申し上げます。


浴衣を美しく着る!

7月23日(日)の茶道の講座にあわせて
浴衣のレッスンを開催いたします。

WEBで動画などを見ながら着ることはできても、
着崩れないように、自分の身体に合った
補正をしながら美しく着るのって難しいですよね。

お祭りなどでも、せっかくかわいらしく
浴衣を着ていても崩れてしまって
もったいないなと感じる男性・女性と
すれ違うこと、ありませんか?

今回は会員さん限定の特別講義として
そんな悩みを解消する浴衣レッスンを開催します!

茶道の講座のテーマが「夜祭」ということで、
参加者の皆さまに浴衣を着てほしい!
というお声から始まったこの企画^^

半幅帯の帯結びも学べる内容となっていますので、
茶道の講座もきっと華やかになりますね!

今年は美しく浴衣を着て、
大人な夏を過ごしましょう^^


茶道公開講座「 宗旦好み茶飯釜でご飯をいただく」

公開講座、今回のテーマは
「宗旦好み茶飯釜でご飯をいただく」でした。

「茶飯釜」とは、今の釣り釜の季節に
特別の釜でご飯を炊き
その後、そのお釜でお茶を頂く茶事です。

 

1

席中では、一度洗って水切りした米を釜に流しいれ、
炊き上がるのを皆でゆったり歓談したり
時には和歌を詠んだりしながら
半時間ほど待ちます。

「かゆ茶釜 皆んなが気をもむ 火のかげん」とは、
書道の翠房先生が詠んで下さった歌です^^

ぐつぐつとお米が弾く音がしてくると、
少しずつ米の香りも立ってきます。
良き頃合いになると、釜を下し
いよいよ蓋をあけます。

お米は一文字に器に盛り
まずは炊き立てをお召し上がりいただきます。
一粒一粒、真珠のように輝き、
お米の元来の甘みが、際立ちます。

2

その後「春キャベツと豆腐」の汁が出され、
残りの飯は飯器にいれ、
ここで一献、お酒も頂きます。

3

強肴に「鰆の西京漬け」、香の物がだされ
最後に沢庵で器を綺麗にし、懐石は終わります。

内部を清めたお米の香りの残る釜で、
今度は、薄茶を一服頂きます。

本日の釜は佐藤浄清で、
「飯来飢」「渇来茶」と鋳込まれており
「お腹がすいたらご飯を食べにいらして下さい」
「喉が渇いたらお茶を飲みにいらして下さい」
という思いが込められております。
4

薄茶の点前の茶碗は、
筆洗(ふであらい・ひっせん)という
珍しい形の茶碗です。

墨や絵具のついた毛筆を洗うため、
筆をすすいだあと水を切ったり、
穂先を整えるために切り込みが入ったお道具です。

茶筅を入れてからの扱いが変わり、
この点前のアクセントとして楽しめます。

また、主菓子はちもとさんの「草団子」。
詫びた茶飯釜の茶事には、
素朴な甘味が非常に相応します。

5

 

 

ご参加下さいました皆様、ありがとうございました。
次回は、5月28日(日)。
テーマは「万緑の中で翡翠について想う・・」です。

中級会員さんが挑戦されるお茶会です^^

草木が茂って天地に満ち始める季節、
みどりいっぱいのお茶会となりそうです。

皆様のご参加をお待ちしております!
次回もぜひお出掛け下さいませ。


翡翠祭!

先日、4部門合同のイベント、翡翠祭を開催致しました!

今回2回目となるこのイベントは、
“会員の皆さまと講師で実施するお祭り”を
イメージし年に1回開催しています。

会員様同士、講師・スタッフとの交流や
学びの機会が良い刺激になればと考え
HiSUiの特長である「4種類のお稽古を学べる」
環境をフル活用し、様々なイベントを準備いたしました。

抜刀部門では、抜刀会員の皆さんによる
竹斬りと、トーナメント制で競う型演武が行われました。
いつものお稽古と違い、他部門の会員さんたちや
講師・スタッフも見守る中、抜刀会員の皆さんの
キリリとした素敵な勇姿がお披露目されました。

DSC01837_

DSC01815_

DSC01860_

DSC01918_

DSC01921_

DSC01951_

その後、翡翠会会長による講義、
「新撰組と刀」では、近藤勇や沖田総司が
使った刀もお目見え。

DSC02019_

DSC02016_

茶道、和装、書道は今回
三部門がコラボレーションしました!

様々な書体と歴史が紹介されました。

DSC02050_

和装の先生による帯結びは
風神・雷神をイメージした大胆で
華やかなもので皆さんから大好評でした。

DSC02045_

お着物も帯も鬼の柄なんですよ^^

左にいらっしゃる鈴木翠鏡先生も
かわいい鬼の柄着物と帯でいらっしゃり、
和装の先生によりハートをイメージした
優しい丸みのあるフォルムに帯が結ばれました。

茶道部からは、この春よりお稽古でも
始まる「立礼(りゅうれい)」のお点前が
披露されました。

机と椅子を使い、器も現代風のデザインの
ものが使われています。

DSC02075_

床の間がないため、書道の斉藤翠房先生による
様々な書体の書が飾られ、お花も不思議な形の花器で
華やかさがプラスされました。

また、イベント後には道場で納会を行い、
全員で車座になり楽しいひと時を過ごしました^^
抜刀部門での優勝者の表彰もあり
和やかな雰囲気で始まりました。

DSC02102_

DSC02119_

DSC02134_

DSC02160_

DSC02084_

DSC02435_

皆様がお稽古に勤しんでいる翡翠流の歴史と足跡は、
学ぶ皆さまと共に少しずつ築き上げていきたいと思っております。

今後3年、5年、10年と時が流れる中で
あの時の翡翠祭はこうだったね!とご自身の成長と共に
振り返って頂けるようなそんな機会になることを
願いつつ開催いたしました。

ご参加頂きました皆さま、暖かく見守り、
ご協力を頂きましてありがとうございました。
今後の学びや、日々の生活の何かしらの
刺激になったのであれば幸いです。

またこのような機会を設けていきたいと
思いますので、今回ご都合が合わなかった
という方も是非ご参加くださいませ!^^


HISUI TOKYO

HISUI TOKYO