7/10(日)に茶道部による公開講座が行われました!

今回のテーマは「小小家(さざえ)」です。
海を連想させる遊び心いっぱいのお道具でお客様をお迎えしました。

講座_1

お軸は「陶然方外楽」。心地よい世捨て人のような楽しみ、という意味で、お招きした
お客様にかしこまらず気楽に楽しんでいただきたいという思いが込められています。

講座_2

花入れは瓢に数珠珊瑚。
この瓢箪、すごい形をしています。。。

講座_3

ヒスイでの七月のお点前は真塗の長板に平水差(ひらみずさし)を置いておこないます。
平水差は、いっぱいに張られた水が揺らめき、涼を感じさせます。

講座_4

よく見るとこちらの平水差には蟹が描かれています。
日本画家 加山又造氏のご長男、加山哲也氏が作られたものだそうです。
下に置かれた”さざえ”は帛紗でつくられています。

講座_5

棗(なつめ)には波があしらわれ、茶杓は鯨髭で作られたものでした。

蓋置(ふたおき)には本物の”さざえ”を用いています!

蓋置には千利休が選んだといわれる”七種蓋置”というものがあり、
その中の一つに”さざえ”があるのです。

↓これがその七種(左上から穂屋香炉、五徳、三葉、一閑人、栄螺、三人形、蟹)

講座_6

主菓子は越中銘菓「とこなつ」。
大友家持の歌に因み作られたお菓子です。鮑の器でお召し上がり頂きました。

“立山に 降りおける雪を常夏に 見れども飽かず 神からならし”

干菓子には夏らしい高岡ラムネです。
和紙で折った菓子器で、貝尽くしです。

講座_9

夏本番を迎えた七月に嬉しい、涼を感じさせる演出の数々、
さざえを耳にあて波の音を聴いていただくという場面もあり
和やかで笑顔に満ちたひとときでした。

いつもより遊びを取り入れ、少しでも外の暑さを忘れて
楽しんでいただけたらという亭主のお心を感じるお席でございました。

ご参加いただきました皆様、お暑い中お越しいただき有難うございました。