HiSUiにも最近外国人観光客の方が多くいらっしゃいます。
日本刀を使う抜刀体験も人気ですが、やはり茶道も大変な人気です。
なかには「お抹茶が大好き!」という方もいらっしゃれば
初めての体験で口をつけては見たものの苦みが気になって
最後まで召し上がれない方もいらっしゃいます。
かくいう私も子供の頃は苦手で一人では飲みきれませんでした。
ところで茶道で振る舞われるお茶には種類が二つあることをご存知でしょうか?
よく見かける大人数でお茶会や通常のお稽古で振る舞われるお茶は
実は「薄茶(うすちゃ)」と呼ばれます。
表面が泡立ってきれいな薄緑色の、茶道と言われて思い浮かべる、
いわゆる、あの、お茶です。
それに対し、さらに濃く練ったものが「濃茶(こいちゃ)」です。
茶道の中でも少人数のお客様を招いて行う「茶事(ちゃじ)」では
この「濃茶」をおいしく味わって頂くことが主眼となります。
「茶事」という言葉には聞きおぼえのある方もいるかもしれません。
茶室に入ってからお暇するまで約四時間をかけて行なう茶道のフルコース「茶事」。
その間には懐石やお酒が振る舞われ、濃茶を頂き、お部屋を改めて最後に薄茶を楽しみます。
ひとことに「茶事」といっても様々な目的で会が催されます。
主に夏の早朝に行われる「朝茶」、冬の日没後の「夜咄(よばなし)」。
私が特にあこがれるのは「暁の茶事(あかつきのちゃじ)」です。
極寒の早朝に集まって夜明けを楽しむそうです。
お稽古を重ねてしばらくするまではお招きにあずかる機会も少ないものですが、
先生からお話を伺うとなんだか旅行に行くかのようなワクワク感があります。
ちなみに濃茶は、ただ作ると苦くて苦くて大変なのですが、
HiSUiで先日先生に作って頂いたらおいしい!と驚きの声があがりました。
おいしくするコツがあるんだそうです。
お湯と抹茶だけで作るシンプルなお茶だというのに、
作り手によって全く違う味に仕上がるのは薄茶も濃茶も同じですね^^