この時期になると「落とし文」という銘のお菓子を見かけます。
すごく素敵な銘ですが、なぜこの木の葉のようなお菓子が「落とし文」と呼ばれるかご存じですか?
そもそもは江戸時代に他人に分からないように手紙を道端に落として渡したという「落とし文」という風習がありました。
新緑の時期に、広葉樹の野山などを散策していると、落とし文の様な筒状に巻かれた葉が落ちていることがあるそうです。
この「落とし文」をせっせと作って路面に落とすのがオトシブミ科の昆虫です。
「ホトトギスの落とし文」「落とし文の揺籃」の別名もありますが、この昆虫が落とした「落とし文」から
着想を得て出来上がったのが和菓子の「落とし文」なのです。
HiSUiの茶道では、このような季節のお話しもいろいろ致します。
楽しいひと時を過ごしにいらっしゃいませんか?
茶道 涌水