先日、「俺の茶道」が開催されました!
楢木野先生による「水指づくし」の講座です。

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今回も、俺こと楢木野先生の思い入れのある水指を多数並べ、見て触れて感じる事の出来るライブ感満載な講義となりました。

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「水指」は、茶席を引き締める名脇役の顔を持っています。
室町時代には木地や塗りの曲げなど質素な焼き物が用いられていましたが、備前、伊賀、美濃、瀬戸、唐津などの国焼きの窯元が素晴らしい作品を作り始めました。

今回は、変わり水指についても写真を使って学んでいただきました。
口がすぼみ、肩がなく、胴の中程から胴裾にかけて膨らんだ形の「南蛮 芋頭水指(いもがしらみずさし)」。
”おもてなし”精神の茶道ではふさわしくない傷物とされるような、割れ目や付着物までもひょうげた型として大胆に茶道具としてとりいれた「古田織部 伊賀破れ袋水指」。
木目をシンプルに活かした「曲げわっぱ」。
数々の水差しの歴史を学びました。茶の湯の根幹である「数奇」、「侘び」、また小堀遠州の時代にもてはやされた「綺麗さび」という言葉など、茶道具を学ぶことを通して、価値観は時代によって大きく変化することを痛感します。

 

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またお茶の世界では「見立て」というほかの目的で作られたものを茶道具として生かして使うことがあります。
「釣瓶水指(つるべみずさし)」は、まさにその代表ともいわれるものです。 井戸の水をくみ上げる桶「釣瓶」を、細やかな配慮でお茶席にあうようコンパクトに作り直したものです。見立ての心がおおいに感じられる水差しです。

夏にのみ使われる、おおぶりな「平水指」に光があたって中の水がキラキラ輝く「葉ブタ水指」などは、自然の枝を蓋代わりに見立てます。とても美しく涼を感じる、夏の風物詩です。

 

ちなみに今回のお茶菓子は、5つの知恵を象徴する五智如来様の名にちなんだ風土菓桃林堂さんの「五智果」というドライフルーツでした。
その中から、有機肥料で育てた阿波の「えんたの蓮根」、柑橘類の爽やかな香りと苦みの
紀州産の「八朔」、季節の果物「イチジク」の身体に優しい三種が用意されました。

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水指も様々な形、用途、材質、季節などがあり、全て利にかなっています。
ご参加いただきました皆様に、奥深い水差しの世界をお楽しみ頂けていたら幸いです^^

 

今週末の公開講座はさきほど登場した”「釣瓶」で冷茶をいただく&花寄せを楽しもう”です。
次回の講座もおたのしみに!!